読売ジャイアンツは29日、中継ぎ左腕・中川皓太投手(32)の出場選手登録を抹消したと発表した。今季もブルペンを支えてきた貴重なリリーバーだけに、シーズン終盤へ向けたこのタイミングでの離脱はチームにとって小さくない痛手となりそうだ。
登録抹消後、橋上秀樹監督代行は報道陣の取材に応じ、「コンディション不良です。肩や肘ではありません」と説明。投球に直接影響する部位ではないことを強調し、「無理をさせず、万全な状態で戻ってきてもらいたい」と早期復帰を見据えた判断であることを明らかにした。
球団関係者によると、現時点では長期離脱を示唆する情報はなく、今後はコンディションを確認しながら調整を進める見込みだ。
今季も抜群の安定感を発揮
プロ11年目を迎えた中川は、今季もリリーフ陣の中心として安定した投球を続けてきた。
開幕直後から首脳陣の厚い信頼を受け、重要な場面での登板を重ねると、3月下旬から5月下旬にかけては15試合連続無失点という圧巻の記録をマーク。その間も得点圏に走者を背負いながら粘り強く抑える場面が目立ち、勝利の方程式には欠かせない存在となっていた。
ここまで24試合に登板し、防御率は1.86。数字以上に試合終盤の流れを引き寄せる投球内容が高く評価されており、首脳陣からも絶大な信頼を得ている。
直近では23日に行われた広島戦(マツダスタジアム)でも1イニングを無失点に抑え、これで7試合連続無失点を記録。好調を維持したままシーズン後半戦へ向かうと思われていただけに、今回の登録抹消はファンにとっても意外なニュースとなった。
ブルペンへの影響は避けられず
現在の巨人は優勝争いの真っただ中にあり、一戦一戦の重みが増している。
その中で、中川のような経験豊富なセットアッパーの存在は極めて重要だ。左打者への対応力はもちろん、右打者相手にも安定した投球を見せる万能型リリーバーとして、接戦では欠かせない戦力となっている。
今回の離脱によって、首脳陣は他の中継ぎ投手の起用法を見直す必要が出てきそうだ。若手投手にチャンスが巡ってくる可能性もある一方で、中川不在による終盤の継投策への影響は少なくないとみられている。
山崎伊織には明るい話題も
一方で、チームには明るいニュースも届いている。
右腕・山崎伊織投手が30日に行われるイースタン・リーグのヤクルト戦で、復帰後初となる公式戦登板に臨む予定だ。
首脳陣は複数イニングを任せる方針を示しており、順調な内容であれば一軍復帰への道筋も見えてくる。今季は故障の影響で離脱を余儀なくされた山崎だが、チームとしては先発ローテーション復帰への期待が高まっている。
投打ともに総力戦となる終盤戦に向けて、山崎の復帰は大きなプラス材料となる可能性がある。
ファンからは回復を願う声
中川の登録抹消が発表されると、SNSには多くのファンから心配の声が寄せられた。
「肩や肘じゃないと聞いて少し安心した」
「焦らずしっかり治して戻ってきてほしい」
「今季の中川は本当に頼りになる存在だった」
「優勝争いには絶対必要な投手」
といったコメントが相次ぎ、その存在の大きさを改めて感じさせた。
長いシーズンではコンディション管理も重要な戦いの一つとなる。球団としても無理をさせず、万全の状態で一軍へ戻す方針を取っていることから、中川の早期復帰が期待される。
優勝争いが佳境を迎える中、巨人は主力投手の一時離脱という試練に直面した。しかし、チーム全体の層の厚さが試される時期でもある。中川が再び東京ドームのマウンドに立ち、勝利の方程式を支える日を、多くのファンが待ち望んでいる



